Masanori Ando Quartet!

2012年結成。それまでは異なるメンバーでエレクトリックな要素を取り入れた少しクラブ寄りのサウンドを模索していたが、ニューヨーク在住のレジェンドドラマー田井中福司氏と出会い、そのジャズに懸ける情熱に打たれ一念発起。アコースティックな編成でシンプルにスイングする音楽を追求しようと、現在のメンバーで新たにスタートを切った。結成から8年を経過してもCDを一枚もリリースしていないのは、スイングの道が思ったより遥かに険しく、なかなか納得のいくビートを叩き出せずにいるためで、ぼちぼち結果を出さないとメンバーから愛想を尽かされるのではないかと、リーダーは日々危機感に苛まれている。

こんなリーダーに長年付き合ってくれているメンバーを紹介します。
 


原川誠司(as)

約6年に及ぶニューヨーク滞在で培ったフィーリングを日本に伝え続ける有難いプレイヤー。日本ジャズ界の底上げに一役買っている。アメリカ流の社交術も身につけたらしく、ステージ間のインターミッションでは打ち合わせそっちのけで客席に赴き、ゲストとの歓談に興じる。そんな彼を某ミュージシャンは「チャラ川誠司」と呼んだ。

 


中嶋錠二(pf)

初めて共演した時すぐにバンドを作るならピアノは彼にと思った。緩急自在、きちんとビバップを踏襲しながらも自己のスタイルを確立しつつある人気ピアニスト。高校野球をこよなく愛し、夏には毎年甲子園まで観戦に行くという徹底ぶり。この時期にバンドのブッキングをするには、彼の甲子園日程に合わせなければならない。

 


安田幸司(b)

あらゆる世代の音楽性に対応出来るベーシスト。ベテランからは良き後輩、若手からは頼れる先輩、その柔和な人柄は女性ミュージシャンからのオファーも絶えない。飛行機は必ず窓側の席、フライト中は機内誌の後ろの方にある航路図を片手に現在地を見守る。「今この辺だよ」と嬉しそうに地図を指し示された時はちょっとキュンとしちゃったよ。